BRANDED MOVIES
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SymmetryBRANDED MOVIESSep.21,2015

★総論
2012年Vimeoアワード最優秀賞も納得の傑作。

・様々な対比
カウントダウンとThe Endの2画面から始まるこの作品、2分割された画面で、関連性のあるもの、形の似ているもの、構図として対を成しているもの、双子、デジタルとアナログ、形は違えど同等に扱われもの、など様々な対比を次から次へと見せていく。

・感じずにはいられない私たち人間
食うものと食われるもの、子供が遊ぶゲームの銃と本物の銃、病院の注射と麻薬で使われる注射、抱擁と争い、誕生と死・・・
これらの対比は特に、流し見することはできない。 
同時に2つのものを見るということはもちろん面白さもあるのだが、2つのものの関連性、そこに横たわるテーマといったものを、考え、感じずにはいられない私たち人間。 
だからこそ、どちらか一方の考えを押し付けたりはしない、感じさせること、これが芸術である、と自分は強く思う。

★結論
ただ並べて同時に見せているだけで、なんと多くのことを感じさせてくれる作品か。
見せる順番も含め、実は緻密に計算されて編集されているのは言うまでもない。
この世界の在り方、相対するものがあって、この世界が成立しているということであり、バランスを見せているようでアンバランスも見せている。 
ひとつの対比を見て自分の中に何かを感じたという感覚が生まれた次の瞬間には、私たちはもう次の対比を見せられている。
この慌ただしさはこの世界そのものである。 
作品を観たあと、私たちがその「全体」から感じるものが、この世界そのものなのだ。

Written by Seiki Watanabe(Film Director)