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Set Yourself FreeBRANDED MOVIESAug.13,2015

★総論
学校を抜け出して、自由を謳歌する若者たち・・・心臓の弱い方はご注意を。

・ルールから抜け出す魅惑
窓の外に足が出て来て、若い男と女が柵を乗り越えていく。
スローモーションと短いカット繫ぎで見せるこの冒頭から、若者たちの溌剌とした表情に惹き込まれる。
眼鏡をかけた厳つい女教師が何か叫んでいるが、お構いなしに若者たちは手を振って車で走り去る。
このベタな教師のキャラクターがいい。この教師と高いフェンスだけで、厳しい学校なのかなと、なんとなく想像できる。

・溢れんばかりの、青春の煌めき
学校を抜け出してからの映像の美しさと細かい描写は、もう、うっとりである。
車の中ですぐに制服を脱ぎ捨てる若者たちの表情、美しい金髪が風になびく。
スローモーションと、光の取り入れ方も絶妙で、ため息が出るほど美しい。
ベタベタな映像展開なのだけれど、これを見ているだけで幸せな気持ちになれる。

・あまりの衝撃・・・
そんな心地よい浮遊感の中にいる観客を、作品は一気に突き落とす。
俗に「オチ」と言われるもので言うなら、これは衝撃で落とすタイプだが、この衝撃は半端ない。
もちろんその衝撃は、前半とのギャップから生み出されている。
前半の美しい映像あってこその衝撃なのだ。
だから、突き刺さるメッセージも半端ない。

★結論
たった1:45の映像で、なんという強い印象を残す作品か。
実は、オチの部分での役者たちの演技力が少し弱いと感じたりはするが、
巧みな構成力と映像のクオリティーの高さで、短くても映像作品にはこれだけの力を持てる、という良い例ではないだろうか。

Written by Seiki Watanabe(Film Director)